新聞社の経営実態はどうなっている?

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 ネットに押され、新聞業界は苦戦が続いているといわれる。米国ではネットを中心に新しいニュース媒体が相次いで登場しており、新聞社の経営環境はめまぐるしく変化している。2013年10月にはアマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が名門ワシントンポストを買収するという驚くべきニュースもあった。 一方、日本では新聞の発行部数減少が続いているものの、新聞社の経営に大きな変化は見られない。経営は決して良好とはいえないが、強固な読者層に支えられ、何とか収益を [...]

電力自由化の本質

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 ソフトバンクが本格的に電力事業に参入することが明らかとなった。電力の小売りが完全自由化される2016年をメドに、家庭用電力の小売事業に参入する。同社はすでに7カ所の太陽光発電力を稼働させており、2014年2月17日には、同社グループでは最大規模となる兵庫県の太陽光発電所の稼働を開始した。 日本の電力は1995年から一部自由化が始まっているが、基本的に地域独占の構造は変わっていない。現在は完全に規制下にある家庭用電力が自由化されれば、利 [...]

世界経済に成長鈍化の兆し

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 世界経済が成長鈍化の傾向を見せ始めている。OECD(経済協力開発機構)は2013年11月19日、最新の世界経済見通しを発表したが、2013年における全世界のGDP成長率はプラス2.7%と前回から0.4ポイントの下方修正となった。IMFが10月に出した成長予測でも2013年の成長はプラス2.9%に下方修正されている。 成長が鈍化した最大の要因は、新興国の失速と欧州のデフレ懸念である。 新興国はプラス5.1%と前年を0.4ポイント下回る予 [...]

財政への楽観論が米国議会の茶番劇を加速

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 ねじれ状態から対立が続く米議会は、予算案に関して合意に達することができず10月1日から一部政府機関の閉鎖に追い込まれた。近いうちに何らかの合意が得られる可能性が高いが、問題はそれだけではない。10月17日には連邦政府の債務が再び上限に達してしまう。この件についても与野党合意の上、議会承認が得られなければ、米国債がデフォルトしてしまう。 米国の議会は米国経済や金融市場はそっちのけで政治的駆け引きに終始しているわけだが、その背景には、米国 [...]

中国バブルの崩壊時期と不良債権額を予測する

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 中国経済のバブル崩壊懸念がくすぶり続けている。特に問題となっているのはシャドーバンキングと呼ばれる通常の銀行以外の融資である。その中の一部は不良債権化しているといわれており、中国経済の時限爆弾となっている。  だが中国政府は、場合によってはハードランディングも辞さない構えなのか、このような状況にあっても景気対策をほとんど打ち出していない。政府当局の真意は不明だが、中国にとっては日本のバブル崩壊と米国のリーマンショックという二つの前例が [...]

人口動態が映し出す長期的な経済成長の行方

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 国連経済社会局が6月13日に発表した世界人口展望によれば、現在約70億人の世界人口は、2050年に96億人、2100年には109億人に達するという。 人口は今後の経済成長の推移を考える上で非常に重要な指標である。人口は経済成長を支える2大要素の一つであり、経済成長のかなりの部分が人口増加に依存しているからである。 このことは、今後急激な人口の減少に直面する日本と中国にとって、極めて重要なテーマである。 現在と同じ生産性水準のままでは、 [...]

動き出したMade in USA

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 2012年2月、米ゼネラル・エレクトリック社(GE)の発表に、ケンタッキー州ルイビルの街は歓喜の声に包まれていた。 一時は閉鎖寸前といわれたルイビル工場(写真)に総額10億ドルを投資し、中国などに移管していた生産を再び同工場に戻すことを決断したからである。 米国の製造業ではこのところ、海外に移転した工場を米国内に戻す動きが活発になってきている。主役となっているのは重電や化学などいわゆる重厚長大産業。その背景には中国をはじめとする新興国 [...]

円安と株高が浮き彫りにする、日本経済の構造転換

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 アベノミクスによる円安と株高が、日本経済の構造転換を浮き彫りにしつつある。個人消費に回復の兆しが見られる一方で、円安にもかかわらず輸出の回復が遅々として進まない。両極端なこの現象は、輸出主導型の経済構造から個人消費主導の経済構造へと日本が体質転換したことを示している可能性がある。 日本は戦後一貫して輸出産業が経済をリードしてきた。これまで景気拡大の牽引役は常に輸出産業による設備投資であった。だが、日本の経済構造が体質転換しているのだと [...]

株高と円安が同時進行。日米どちらに投資すべきか?

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 ニューヨーク株式市場は3月8日、14397.07ドルで取引を終了し4日連続で史上最高値を更新した。また同じ日に発表された米国の雇用統計では失業率が7.7%となり2008年12月以来の低水準となった。 米国経済は堅調な個人消費を背景に緩やかな回復が進んでいたが、最大の懸念材料であった失業率が改善してきたことで、市場では強気の見通しが相次いでいる。ダウは近い将来2万ドルを突破するという景気のいい声も聞かれるようになってきた。 日本でもアベ [...]

国家はインフレをどのように収束させてきたのか?

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 安倍政権が日銀に対して2%の物価目標の導入と量的緩和の拡大を強く要求し、日銀がこれを受け入れたことから、市場では早くもインフレを警戒する声が出始めている。足元の経済状況では2%の物価目標はおろか、1%の物価上昇ですら困難が予想される。インフレの心配など杞憂かもしれないが、一方で、ひとたびインフレになってしまうと、それを押しとどめることが極めて難しいというのもまた事実である。 日本は長期間にわたってデフレが続いてきたので、インフレに対す [...]