ロボット時代の本当の姿

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 ソフトバンクが安価なロボットの製品化を発表したことで、いよいよ日本でもロボットのビジネスが本格的に立ち上がろうとしている。 ロボットの普及はインターネットを超えるインパクトをもたらすといわれているが、一方で、本当にそのような状況になるのか疑わしいという声も多い。 だがロボットの普及は、これまでの想像を超えるレベルで社会を変革することになる可能性が高い。ロボット社会がどこに向かおうとしているのかについては、ソフトバンクが掲げるビジネス・ [...]

コンドラチェフ波動から株価と技術革新の動きを探る

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 最近ではあまり注目されなくなったが、かつて景気循環論は経済学における主要なテーマであった。経験則的に景気や社会現象に周期的な法則があることはかなり以前から知られており、これを体系化したのが景気循環論である。だが数式モデルをフル活用した現代の経済理論に比べると科学的根拠が弱い?とされ、最近ではあまり重要視されていないのも事実だ(一方で、単純化した数式モデルを用いる現在の経済学が本当に科学的なのかという議論は以前から存在しているが・・・) [...]

戦慄のロボット技術-全産業で地殻変動が始まっている

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 ロボット技術が世界の産業構造に巨大な地殻変動を引き起こそうとしている。 日本ではロボットというと人型ロボットや工場に設置されている産業用ロボットをイメージしてしまうが、ここでいうロボットは少し違う。ロボットというよりも人工知能的な能力を持ったソフトウェアやロボット技術をインテグレートした製品のことである。日本はロボット技術に優れていると言われてきたが、予想外のスピードでロボット技術は産業に浸透し始めている。ここで戦略を誤ると日本のロボ [...]

アップル株の未来

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 驚異的な水準まで上昇したアップル株の今後に市場の注目が集まっている。同社が発表した配当復活のニュースは上昇鈍化のサインなのか、それとも豊富な手元資金を使った次の手が隠されているのか?IT業界は、これまで集中と分散を何度も繰り返し、そのたびに覇権を握る企業が変化してきた。IT業界の覇権争いと株価の動きを30年にわたってトレースし、アップル株の今度について考えてみた。  このところ、タブレット端末をめぐる競争が激化している。米マイクロソフ [...]

ハイテク・バブルの歴史(第2回)

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(前回から続く)鉄道バブルの前には運河バブルがあった 工業化が急速に進んだ当時の英国において、鉄道に先んじて、その輸送インフラを担ったのは英国全土に張り巡らされた運河網であった(現在も観光資源として英国には当時の運河がそのまま残されている)。 運河のビジネス・モデルは鉄道や通信と同じ、利用料金(運河の場合は通行料)を徴収するタイプであり、巨額の初期投資が必要という点も同様である。 運河を開発する企業には投資資金が殺到し、鉄道バブルとまっ [...]

ハイテク・バブルの歴史(第1回)

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 新しいテクノロジーの登場は、しばしばバブル的な株価高騰をもたらしてきた。古くは100年以上前の鉄道株バブル、1920年代の米国における自動車株バブル、1980年代日本のハイテクバブル、最近では2000年のネットバブルなどがある。バブルの崩壊は短期的には悪影響をもたらすが、テクノロジーバブルが起こった産業分野は長期的に見ると高い成長を実現していることが多い。 新しい産業分野の登場は比較的予測がしやすいため、バブルをうまく活用することがで [...]

イノベーションと株価の関係(第2回)

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(前回から続く) ネットバブルがもたらしたソニーの株価高騰 続いて、いわゆるネットバブル期のソニーの株価を検証してみたい。 ソニーは1980年代まではAV機器を得意とする総合電機メーカーであった。しかし、95年に出井伸之氏が社長に就任すると、インターネットとパソコンを軸に、ハードウェアとコンテンツを融合させる新しいビジネス・モデルを提唱して、大胆な業態転換を試みた。 株式市場ではネットバブルが到来する直前であり、ソニーはネット関連銘柄の [...]

イノベーションと株価の関係(第1回)

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 技術革新(イノベーション)はしばしば大規模な相場上昇の原動力となる。歴史的に見ても、継続的な株価上昇期には画期的なイノベーションが伴っていることが多い。これをうまく捉えることができれば、投資のパフォーマンスを向上させる絶好の機会となるはずだ。 イノベーションの普及過程については、経済学や経営学の分野である程度理論化されている。これらの理論は株式投資に活用することができるのか?株式市場の事例をもとに検証した。 イノベーション普及理論と株 [...]